五十肩には、いくつかの治療法があります。症状の進行具合や患者様のライフスタイルに合わせて、最適な治療法を選択することが重要です。
薬物療法
薬物療法では痛み止めの飲み薬や貼り薬が処方されます。一般的には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)※やアセトアミノフェン※が使用されます。これらの薬は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。
※非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):NSAIDsはアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、炎症の原因となる物質の生成を阻害します。(プロスタグランジン類:炎症の原因となる物質)
※アセトアミノフェン:アセトアミノフェンは主に脳にある「体温調節中枢」に作用し、血管や汗腺を広げることで体外へ熱を逃し、熱を下げる働きをします。 また、脳の中の発熱や痛みの情報を伝える物質を抑える作用があることから、頭痛や生理痛、関節痛などさまざまな痛みを和らげる働きをもっています。
注射療法
注射療法には、ステロイド注射とヒアルロン酸注射があります。ステロイド注射は強力な抗炎症作用があり、痛みをすぐに和らげます。炎症を抑える効果があるので、急性期の激しい痛みに効果的です。ヒアルロン酸注射は、関節や滑液包に直接ヒアルロン酸を注入して関節の潤滑性を高め、摩擦を減らして痛みを和らげます。これにより、関節の動きがスムーズになり、痛みの軽減と機能の改善が期待できます。
※ステロイド注射:ステロイドとは副腎皮質ホルモンの一種で、細胞膜を通過して細胞の持つ免疫作用を調整します。それにより、腫れや痛みを抑えることができます。
※ヒアルロン酸注射:体の中にもともと存在するヒアルロン酸と同じ成分の製薬を使用した治療です。粘り気や弾力性を持ったヒアルロン酸を関節へ注入することで、痛みの緩和や関節の滑りが良くなるといった効果が期待できます。
理学療法士による運動療法
(リハビリ)
当院の理学療法士(PT)による運動器リハビリテーションでは、ストレッチや筋力トレーニングを行います。肩の動きを改善し、筋力を高め、肩の機能を回復させます。また、日常生活での動作指導を行い、再発防止のために正しい姿勢や動作を習得するお手伝いをします。
当院では、患者様一人ひとりの症状やニーズに合わせたリハビリプランを提供しています。研究に基づいたアプローチと、理学療法士の専門知識を活かし、最適な治療を提供いたします。肩の痛みや可動域の制限でお困りの方は、ぜひ当院へご相談ください。
生活習慣の改善
日常生活での姿勢や動作を見直すことで、肩への負担を減らすことができます。正しい姿勢を保つことや、簡単なストレッチや運動を取り入れることで、症状の改善が期待できます。特に、デスクワークをされている方や、長時間同じ姿勢を保つことが多い方には、定期的な休憩とストレッチが重要です。
早期の診断と治療の重要性
五十肩の痛みは我慢せず、当クリニックにご相談ください。
早期の診断と適切な治療が、快適な生活を取り戻すための第一歩です。
肩の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
五十肩は、放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
早めに治療を開始することで、痛みの軽減と肩の機能回復が期待できます。
ぜひ一度、ご相談ください。あなたの健康と快適な生活を取り戻すために、サポートいたします。
