中高生 膝がポキポキ音がして痛い、ひっかかった感じがする
こんにちは。連日の報道でもあるように、コロナ感染者がまた増えてきています。夏休みを楽しく過ごすためにも、特に3回目ワクチン未接種の若い年齢層の方は、接種を検討してください。
さて今日は膝のタナ障害についてお話しします。
タイトルにもあるように、この疾患で来院される患者さんは、
・膝を曲げた時にポキポキとした音がしたりして痛い
・膝に何かが引っ掛かったような感じ、挟まった感じ
・曲げ伸ばしをするとバッキ、ポキッと音がする
といった症状を訴えられてきます。このような訴えの場合、膝のタナ障害という疾患がまず考えられます。
タナ障害は、スポーツをする中高生に生じることが多く、膝の滑膜ヒダの炎症による痛みです。
症状としては、膝の前面のお皿(膝蓋骨)の内側辺りに痛みを感じます。タナとはちょっと聞き慣れない言葉ですが、この言葉の由来は、滑膜ヒダというものが膝蓋骨と大腿骨の間にあり、神棚の棚のように見えるためです。この「タナ(棚)」部分が、膝を屈伸する際に、膝蓋骨と大腿骨の間で挟まったり、擦れてしまって炎症を起こす事で痛みが生じるのです。
このような症状が疑われる場合は、早めに整形外科専門医を受診して治療して下さい。