スポーツでの指の怪我
こんにちは。今日は、夏休み中の学生に多い、指の怪我についてお話します。
松本市で長年整形外科医として、地域のスポーツ少年団や小中高生の部活動などでの怪我の治療に携わってまいりましたが、殊、夏休み中は、午前中に負傷してくる学生の怪我が増えます。
要因としては、まだしっかり身体が目覚めていない状態での早朝からの練習です。どの競技でも怪我予防のために、必ずウォーミングアップをしてから練習するようにして下さい。
今回お話しする指の怪我は、野球、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、ドッチボールなどの球技系スポーツで負傷しやすいです。
そして、指の中でも最も怪我しやすいところは、指の第二関節です。
患者さんが「指先にボールが当たって痛くて動かせない、腫れてきた」という時、整形外科医はレントゲンで骨を確認しますが、このような負傷の場合、指の中央の骨が剥離骨折している事が非常に多いです。また骨折がない場合でも、靭帯が断裂しているケースもあります。
次に多いのが、指の第一関節です。
この部分の負傷は突き指と呼ばれるもので、つい軽視しがちです。野球でよく負傷するので野球指ともいいます。腫れが強いときや指が伸びないときは、マレットフィンガーといい、骨折している場合や腱が断裂しているときもありますので、あまり甘く見ない方が良いです。また爪なども同時に剥がれてしまい、処置を要することもあります。
スポーツで指を痛めてしまい、前述したような症状がありましたら、整形外科専門医を受診して治療して下さい。
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