小中高のスポーツ指導者、保護者の方へ
こんにちは!先月より中体連、高校総体などスポーツの大会が長野県内で行われていますね。昨日も暑い中、精一杯プレイする選手、フェンス越しに見守る保護者の方々を松本市内、塩尻市内で目にしました。
今日はスポーツドクターとして、特にスポーツ指導者と保護者の方にお願いがあります。
当院にはスポーツを原因とした子供たちが多数来院します。怪我をしてすぐに受診することが回復への最善の策ですが、残念ながら子供たちの中には、ギリギリまで痛みを我慢して練習を続けてしまう子もいます。そんな子たちに話を聞くと、
①病院に行くと(大会が近いので)ドクターストップをかけられるのが怖かった、
①レギュラー争いから離脱したくなかった、
③メンバーに迷惑をかけたくなかった、
といった内容がほとんどです。我慢した結果、大会直前に痛みを何とかしようと駆け込み受診をしてくる子も多く、そうなると治療法の選択肢が非常に限られてしまい、当日パフォーマンスを十分に発揮できない可能性もでてきます。
スポーツ指導者の方々は、様々な講習会に参加し、正しい知識を持って練習方法など工夫して子供たちと接しておられると思いますが、どうか、「痛いことを言える環境づくり」もひとつ加えていただけるといいなと思います。痛みには早めの正しい治療が一番です。子供はどうしても「今」しか目を向けられません。長い人生、長くスポーツを楽しむためにも、我慢せず受診することを勧めてください。保護者の方は、なかなか子供が大きくなるとそこまで気を配ってみることは少ないとは思いますが、痛みのサインなどに気づいたらぜひ声掛けをお願いします。
今日は当院近くの高綱中、菅野中、松島中、梓川中、鉢盛中のバスケットボール、信明中、梓川中のサッカー、中信地区各校のソフトテニス、卓球の中体連地区大会が行われています。生徒の皆さん、がんばれ!