ご存知ですか、骨卒中|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

ご存知ですか、骨卒中

こんにちは。松本市内、雪も溶けて今日はとても暖かい1日でしたね。 さて本日は「骨卒中」という言葉、ご存知ですか?という話題です。 最近、高齢者の骨折に対して「骨卒中」と言う言葉を使うことが増えてきました。 脳卒中という言葉は、皆さん聞き馴染みかもしれません。では骨卒中というのはどういうことを指すのでしょうか。 高齢者の骨折は、若い人との骨折とは性質が違い、骨折を繰り返し、それにともない日常生活動作が低下し死亡率が増してしまう非常に怖いものです。最初はたかが骨折と思っていると、次々に骨折を起こしてしまい、気づいたときには寝たきりとなってしまう事がよくあります。 脳卒中になると脳の機能低下により運動、認知機能の低下が見られるように、高齢者の骨折も、同じような機能低下が進行してしまうということです。それで、高齢者の骨折を「骨卒中」と最近では呼ぶようになってきています。 高齢者の寝たきりの原因として、脳卒中、認知症、転倒による骨折が三大要因になっています。 高齢者が一度骨折を起こしてしまうと、二次性骨折といって次に骨折を起こしてしまう確率が半年以内が非常に高い事がわかってきています。 次の骨折を起こさないように、治療により骨折を予防し、ADLの低下や生命予後の低下を防ぐようにして下さい。 これからは骨粗鬆症の治療は健康寿命延長に必要となってきています。骨粗鬆症の治療はお近くの整形外科をぜひ積極的に受診してください。