治療方法|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

治療方法

保存療法(手術をせず、
まず最初に取り組む治療法)

理学療法士による運動療法
(リハビリ)

手根管症候群の治療には、運動器リハビリが有効です。当院の理学療法士(PT)による運動器リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチを行います。手根管症候群の動きを改善し、筋力を高め、手首の機能を回復させます。また、日常生活での動作指導を行い、再発防止のために正しい姿勢や動作を習得するお手伝いをします。

薬の服用などで症状を
軽減する方法(薬物療法)

手根管症候群の症状を軽減するためには、薬の服用が効果的です。痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。また、局所的なステロイド注射も、症状の一時的な緩和に有効です。これらの治療法は、特に早期の症状に対して効果的です。
※非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):NSAIDsはアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、炎症の原因となる物質の生成を阻害します。(炎症の原因となる物質:プロスタグランジン類)

手術療法

症状が進行し、リハビリや薬物療法では十分な効果が得られない場合、手術療法が考慮されます。手術では、手根管を切開して正中神経の圧迫を解放します。この手術は通常、日帰り手術で行われ、局所麻酔が使用されます。手術後の回復期間は比較的短く、多くの患者が手術後数週間で日常生活に戻ることができます。
当院では、手術療法は出来かねますので必要に応じて、近隣の関連病院である信州大学病院、相沢病院、丸の内病院に紹介させていただきます。術後は医師と理学療法士が細やかな連携をとりリハビリテーションを行います。