主な疾患|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

主な疾患

ばね指

母指、中指、環指に多くみられ、指を曲げようとしたときに何か引っかかる感じや軽い痛みを感じるのが初期症状です。指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます。症状が進行して引っ掛かりが強くなるとバネ現象が起こり、指を伸ばそうとしたときに動かなくなったり、指を曲げようとしたときにバネのように指が伸びたりします。

手根管症候群

母指、示指、中指のしびれや痛みが初期症状です。急性期には、症状が夜中から明け方にかけて強くなり、痛みで目を覚ますこともあります。進行すると、母指を十分に開けなくなり、「つまみ動作」(例えばボタン掛けなど)が困難となります。

母指CM関節症

「握る」「つまむ」といった母指に力がかかる動作をする際に手首の母指の付け根付近に痛みが生じます。手根骨と中手骨との間にあるCM関節が変形関節症を起こすことで骨硬化が起こり、母指の付け根が膨らんできたり、母指が開きづらくなったりします。

ブシャール結節

手の変形性関節症の一つで、指の第2関節(PIP関節)に痛み、腫れ、屈曲などの症状が現れる疾患です。関節の軟骨が摩耗し、骨と骨がぶつかることで関節に炎症が発生することで症状を起こします。中には痛みを感じない場合もありますが、進行すると指を曲げづらくなることがあります。

橈骨遠位端骨折

高齢者の転倒で多い骨折の1つです。前腕には橈骨と尺骨という2本の骨があり、橈骨の手首側の部分を骨折している状態です。手の平を上下に向ける動きやドアノブを回す動作が難しくなる場合があり、骨折の状態によっては手首の変形や指のしびれを生じることもあります。

指の骨折・脱臼

転倒して手を地面についた際や、ボールなどが当たった際の“つき指”によって起きることが多く、靭帯や腱の損傷も同時に生じている可能性があります。「つき指だから」と初期段階での処置を誤ってしまうと重症化してしまう場合もございますので、早期の受診をおすすめします。

尺側手根伸筋腱炎

スポーツなどの手首を返す動作や重いものを持ち上げる動作の繰り返しによって、手首の小指側にある尺側手根伸筋が伸筋支帯と摩擦することによって起こります。特に手首を回そうとしたり手を伸ばそうとしたりすると痛みが発生します。

ドケルバン病

母指を広げると手首の母指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がります。ドケルバン病はその母指側の線である短母指伸筋腱と長母指外転筋が通るところに生じる腱鞘炎です。 妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じ、手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴です。

へバーデン結節

手指の関節の腫れ・痛み・しびれ・変形が第1関節に起こることを「ヘバーデン結節」といいます。結節とは骨のコブのことで、関節が変形して膨らんで太くみえます。手指の関節が腫れて痛むだけでなく、第1関節の近くに粘液嚢腫(ミューカスシスト)と呼ばれる水ぶくれが現れることもあります。