治療方法|松本市の整形外科|鈴木整形外科

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院長ノート DOCTOR-NOTE

治療方法

腓腹筋断裂の治療は、損傷の程度によって異なります。基本的に保存療法と手術療法の2つに大別されます。

保存療法(手術をせず、
まず最初に取り組む治療法)

軽度から中等度の腓腹筋断裂では、保存療法が一般的に推奨されます。

RICE法

安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の4つの基本的な処置法です。損傷直後に適用することで、腫れや痛みを抑えます。特に、最初の48時間は氷やシップなどで患部を冷やしながら包帯などで圧迫固定することが推奨されます。

理学療法士による運動療法
(リハビリ)

当院の理学療法士(PT)は、腓腹筋断裂後のリハビリテーションを担当しています。筋力トレーニングやストレッチを通じて、ふくらはぎの筋肉を強化し、関節の可動域を改善することを目指します。また、正しい姿勢や動作を学ぶことで、再発防止も支援します。たとえば、ふくらはぎの筋力を回復させるために、段階的な筋力トレーニングを行い、柔軟性を取り戻すためのストレッチを行います。患者様一人ひとりの状態やニーズに合わせたリハビリプランを作成し、効果的な治療を提供します。

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を用いて痛みや腫れを軽減することが一般的です。これにより、リハビリがスムーズに進行し、日常生活の快適さが向上します。

※非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
NSAIDsはアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、炎症の原因となる物質の生成を阻害します。(炎症の原因となる物質:プロスタグランジン類)

手術療法

重度の腓腹筋断裂や完全断裂が確認された場合、手術が必要になることがあります。手術では、断裂した筋繊維を縫合し、筋肉の機能を回復させます。手術後は、保存療法と同様にリハビリを行い、筋力を取り戻すためのリハビリテーションが行われます。当院では、手術療法は出来かねますので必要に応じて、近隣の関連病院である信州大学病院、相沢病院、丸の内病院に紹介させていただきます。術後は医師と理学療法士が細やかな連携をとりリハビリテーションを行います。