凍結肩|松本市の整形外科|鈴木整形外科

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院長ノート DOCTOR-NOTE

凍結肩

凍結肩とは

凍結肩(とうけつかた)は、肩関節の炎症により肩の可動域が著しく制限され、痛みが伴う疾患です。一般的には「五十肩」とも呼ばれ、40〜60歳代に多く見られますが、年齢を問わず発症する可能性があります。主に関節包という肩関節を包んでいる組織が硬くなることで、肩の動きが制限され、痛みを引き起こします。特に、腕を上げたり、背中に手を回す動作が難しくなるのが特徴です。

症状
  • 痛みの増加期(初期)
  • 最初は肩の痛みが徐々に強くなり、特に夜間や安静時に痛みが増すことがあります。この時期には、肩の動きはまだ比較的良好ですが、徐々に制限されていきます。

  • 可動域の制限期(中期)
  • 痛みは少し落ち着きますが、肩の可動域が大幅に制限されます。腕を上げたり、背中に手を回す動作が特に困難になります。この時期には、日常生活に支障をきたすことが多く、洋服の着脱や髪を洗う動作などが困難になります。

  • 回復期(後期)
  • 症状が軽減し、肩の可動域が少しずつ回復していきますが、完全に元の状態に戻るまでには数カ月から数年かかることがあります。

原因

加齢

年齢を重ねることで、肩関節の柔軟性が低下し、凍結肩を発症しやすくなります。

外傷や手術

肩のケガや手術の後に、肩をあまり動かさなくなることが凍結肩の発症を促進することがあります。

糖尿病や甲状腺疾患

これらの内分泌疾患がある人は、凍結肩を発症するリスクが高いとされています。

姿勢不良や肩の過度な使用

長期間にわたる悪い姿勢や肩を酷使する生活習慣も、凍結肩の発症リスクを高めます。

診断

凍結肩の診断は、主に問診、触診、そして画像診断を通じて行われます。

問診・触診

医師はまず、患者の症状や生活習慣について詳細に聞き取りを行います。肩の痛みがいつから始まったのか、どのような動作で痛みが強くなるのか、夜間の痛みの有無などを確認します。触診では、肩関節の可動域や痛みのある部位を調べ、他の肩関節疾患と区別します。

画像診断

凍結肩の診断には、X線やMRIなどの画像検査が行われることがあります。これにより、肩関節内の異常や、他の肩関節疾患(例えば肩腱板損傷など)との鑑別が可能になります。特にMRIは、肩関節の炎症や軟部組織の状態を詳細に確認できるため、診断に役立ちます。
当院では、MRI・CTは出来かねますので必要に応じて、近隣の関連病院である信州大学病院、相沢病院、丸の内病院に紹介させていただきます。