外傷性頚部症候群(むちうち)|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

外傷性頚部症候群(むちうち)

外傷性頚部症候群(むちうち)とは

外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)とは、一般的に「むちうち」として知られる症状群で、交通事故やスポーツ事故などで首に外的な力が加わることで発生します。この症候群は、頚椎や周囲の筋肉、靭帯、神経などに損傷を引き起こし、様々な症状を呈することがあります。

症状

外傷性頚部症候群(むちうち)の症状は多岐にわたりますが、一般的には以下のような症状が見られます。

  • 首の痛み:首の前後や側面に鋭い痛みや鈍痛が現れます。
  • 肩こり:首から肩にかけての筋肉が緊張し、こりを感じます。
  • 頭痛:後頭部から側頭部にかけての頭痛が頻発します。
  • めまい:平衡感覚が乱れ、めまいを感じることがあります。
  • しびれや麻痺:腕や手にしびれや麻痺が生じることがあります。

原因

外傷性頚部症候群(むちうち)の主な原因は、急激な外力が首に加わることです。具体的には以下のような状況が挙げられます。

交通事故

特に後方からの追突事故が主な原因となります。

スポーツ事故

ラグビーやサッカーなど、接触が多いスポーツでの怪我。

転倒や落下

不意の転倒や高所からの落下による衝撃。

診断

外傷性頚部症候群(むちうち)の診断は、問診と触診を基に行われます。

問診・触診

まず、患者の症状や事故の状況について詳しく問診を行います。次に、触診により首や肩の筋肉の緊張状態、圧痛点の確認を行います。これにより、痛みの部位や程度、範囲を把握します。

画像診断

画像診断は、損傷の詳細を把握するために行われます。主に以下の方法が使用されます。

X線検査
骨折や脱臼の有無を確認します。
MRI検査
筋肉や靭帯、神経の損傷を詳細に評価します。
CT検査
骨や関節の状態をより詳細に確認します。

当院では、MRI・CTは出来かねますので必要に応じて、近隣の関連病院である信州大学病院、相沢病院、丸の内病院に紹介させていただきます。