その痛み 腱鞘炎ではなくバネ指かも|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

その痛み 腱鞘炎ではなくバネ指かも

こんにちは。松本市内も稲刈りのシーズンとなってきました。この時期は「稲刈りで手を使い過ぎちゃって腱鞘炎になっちゃって・・・」と来院される患者さんがぐっと増えます。しかし、手首や手指を酷使する作業で痛める=腱鞘炎、と思われがちですが、そうとも限らないので厄介です。 先日も、他医院で指の腱鞘炎と診断されたけれども、なかなか痛みがよくならないので当院を受診した患者さんがいました。 この患者さんを診察してみると、腱鞘炎ではなくバネ指でした。 腱鞘炎が進行すると徐々にバネ指に進行してしまう場合がよくあります。腱鞘炎と言われていた人が実は既にバネ指であったというケースが多々あります。 人間の指は、指の付け根あたりで指を曲げる屈筋腱という腱と、この腱が通る靭帯性腱鞘の間で炎症が起きると腱鞘炎になり、腫れや熱感が生じ痛みが認めるれるようになります。特に朝方に症状が強くなり、これが進行するとカクン、カクンというバネ現象が生じてバネ指となります。親指や中指に多く、薬指や小指にも認めれます。 腱鞘炎がなかなかよくならない場合はバネ指の可能性もあります。腱鞘炎とバネ指では治療方法も異なりますので、このような症状の方は整形外科を受診してしっかり治療して下さい。