腰部脊柱管狭窄症|松本市の整形外科|鈴木整形外科

松本・塩尻・安曇野地区で
整形外科をお探しなら当院へ

院長ノート DOCTOR-NOTE

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症の原因と、手術を避けるためのリハビリ治療

1 院長挨拶

こんにちは!いつも院長ノートをご覧いただき、ありがとうございます。長野県松本市島立にある整形外科・リハビリテーション科「鈴木整形外科」院長の鈴木成典です。

・「最近、少し歩いただけで足やお尻が痺れて痛くなる…」

・「実はお尻をしっかり落とすような姿勢をとると少し楽になる」

・「少し座って休むとまた歩けるようになる」

・「手術が必要だと言われないか不安で、病院に行くのをためらっている」

当院の診察室では、60代〜80代の患者さんから、このような切実なお悩みをよく伺います。歩くのが辛くなると、お買い物やご友人との外出も億劫になり、ご自宅に引きこもりがちになってしまいますよね。

そのつらい症状は、「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」かもしれません。名前を聞くと「なんだか怖い病気かも…」「絶対に手術が必要なの?」と不安に思われるかもしれませんが、どうぞご安心ください。早期に適切な診断を受け、専門的なリハビリテーション(保存療法)を始めることで、多くの方が手術を避け、痛みのない快適な日常生活を取り戻されています。

この記事では、腰部脊柱管狭窄症の原因やご自身でできるセルフチェック、そして当院が力を入れている専門的な治療について分かりやすく解説いたします。

2 目次

・院長挨拶

・腰部脊柱管狭窄症の原因とメカニズム

・自分でできる!セルフチェック項目

・当院で行う専門的な診断と治療

・放置するリスクと早期治療のメリット

・日常生活で気をつけるべきポイント

・教えて先生!よくあるQ&A

・まとめ・受診のすすめ

・参考文献

3本文

腰部脊柱管狭窄症の原因とメカニズム

私たちの背骨の中には、「脊柱管(せきちゅうかん)」と呼ばれる神経の通り道があります。腰部脊柱管狭窄症とは、この神経の通り道が狭くなり、中の神経が圧迫されてしまう病気です。

なぜ狭くなってしまうのでしょうか。主な原因は「加齢」です。年齢とともに、背骨のクッションの役割をしている椎間板(ついかんばん)が劣化して膨らんだり、関節の周りに骨の出っ張り(骨棘:こつきょく)ができたりすることで、脊柱管が狭くなり神経を圧迫してしまいます。また、過去の外傷やけがによって引き起こされることもあります。

自分でできる!セルフチェック項目

ご自身の症状が当てはまるか、以下の項目を確認してみてください。

・腰に持続的な痛みや違和感がある。

・長時間歩いたり立ったりしていると、足にしびれや痛みが出る。

・足の筋力が低下し、歩行が不安定になってきた。

・しばらく歩くと足の痛みやしびれが悪化し、休むと症状が軽減する(間欠性跛行:かんけつせいはこう)。

・前屈姿勢(前かがみ)になったり、お尻を落としてしゃがんだりすると痛みが和らぐ。

これらに当てはまる場合、腰部脊柱管狭窄症の可能性が高いと言えます。

当院で行う専門的な診断と治療

当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診断と治療をご提案しております。

・正確な診断:

まずは丁寧な問診と触診を行い、痛みの部位や悪化する動作、可動域の制限などを確認します。その後、X線(レントゲン)検査で骨や椎間板の状態を調べます。さらに詳しいMRIやCTスキャン検査が必要な場合は、信州大学病院や相沢病院、丸の内病院などの関連病院へスムーズにご紹介する体制を整えています。

・リハビリテーション・理学療法:

当院が特に力を入れているのが、理学療法士による運動器リハビリテーションです。当院には経験豊富な理学療法士が複数名在籍しており、単なるマッサージではなく痛みの根本にアプローチする個別プランを作成いたします。

詳しいリハビリの体制や内容については、当院のリハビリテーション科ページ https://seikei-suzuki.com/rehabilitation/ をご覧ください。首・肩・腰・膝など様々な部位の症状に対し、筋力トレーニングやストレッチを実施して関節の可動域や全身のバランスを改善し、本来の正しい動きを取り戻します。

・薬物療法:

痛みが強い場合には、炎症を抑えるお薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDsなど)を処方し、痛みを和らげるながらリハビリを進めます。

※NSAIDsとは、炎症の原因となる物質の生成を抑え、痛みや腫れを和らげるお薬です。

・手術療法:

保存療法で効果が得られない場合や症状が重篤な場合は、狭くなった脊柱管を広げる「脊柱管拡大術」や「椎間板切除術」などの手術が検討されます。当院では手術はできかねるため、地域の連携病院へご紹介し、術後のリハビリは再び当院でしっかりとサポートいたします。

放置するリスクと早期治療のメリット

「年のせいだから仕方ない」と痛みを我慢して放置すると、神経の圧迫がさらに進み、足のしびれや筋力低下が悪化して、歩行が不安定になるなど日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。

しかし、症状が軽いうちに整形外科を受診し、理学療法士の指導のもとで適切な保存療法を開始することで、症状の進行を抑え、生活の質を向上させることが十分に期待できます。早期に原因を知ることが、快適な毎日を取り戻す第一歩です。

日常生活で気をつけるべきポイント

ご自宅でも、以下の点に気をつけることが重要です。

・姿勢の改善:

腰部への負担を軽減するため、正しい姿勢を維持することが非常に重要です。特に腰を反らす姿勢は脊柱管を狭めてしまうため、少し前かがみの姿勢や、お尻をしっかり落として座る姿勢を意識すると神経への圧迫が和らぎます。

・適度な運動:

ウォーキング、スイミング、ヨガなど、腰への衝撃が少ない運動で筋力を維持し、背骨を支える筋肉を強化しましょう。

・セルフトレーニング:

足腰の柔軟性を高めるストレッチやエクササイズを日常的に行うことが大切です。当院の理学療法士が無理なく取り組める方法を指導いたします。

4教えて先生!よくあるQ&A

Q1. 少し歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるのはなぜですか?

A. それは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる、腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状です。歩くことで神経の圧迫が強まり痛みが出ますが、少し休む(特に前かがみの姿勢になったり、お尻をしっかり落としてしゃがみ込んだりする)ことで神経の通り道が広がり、症状が和らぐため再び歩けるようになります。

Q2. 痛いとき、とにかく動かない方がいいですか?

A. 痛みが非常に強い時期は無理をせず休むことも大切ですが、過度な安静はかえって足腰の筋力を低下させる原因になります。当院では、患者様の状態を見極め、理学療法士の指導のもと、安全な範囲で身体を動かし機能を回復させるリハビリをご提案します。

Q3. 手術は絶対に必要ですか?

A. 全ての方に手術が必要なわけではありません。まずはリハビリテーションやお薬による「保存療法」を行い、症状の改善を目指します。保存療法で効果が見られない場合や、症状が重篤な場合にのみ手術を検討し、信頼できる連携病院をご紹介いたします。

5まとめ・受診のすすめ

いかがでしたでしょうか。腰部脊柱管狭窄症は、加齢による背骨の変化で神経が圧迫され、腰の痛みや足のしびれが生じる病気です。

「もう治らない」と放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたします。早期に専門医の診断を受け、理学療法士と二人三脚で適切なリハビリを行うことが、早期回復への第一歩です。痛みを我慢せず、まずは専門医にご相談ください。

松本市周辺で腰部脊柱管狭窄症にお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。WEB予約またはお電話でお待ちしております。

6参考文献

本記事は以下の信頼できる医学的根拠およびガイドラインを参考に作成しています。

1 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会

腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2021(第2版)

https://www.joa.or.jp/public/publication/guide/pdf/lumbar_spinal_stenosis_2021.pdf


2 公益社団法人 日本整形外科学会

症状・病気をしらべる「腰部脊柱管狭窄症」

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html

著者 院長 鈴木成典

【略歴】

東筑摩郡山形村出身

岩手医科大学卒業(昭和61年)

信州大学整形外科教室入局

信州大学病院、厚生連安曇病院、厚生連篠ノ井病院、飯田病院、県立木曽病院、相澤病院に勤務

平成11 松本市島立に鈴木整形外科を開業

【資格・所属学会】

日本整形外科学会専門医

日本整形外科学会スポーツ認定医

日本スポーツ協会公認スポーツドクター