スマホで肩こり?
こんにちは。秋を通り越したような寒さが先週から続いてますね。暖房を入れるにも灯油代も高くなり、重ね着を工夫されてる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、肩こりの症状がひどい方は、重い衣服がさらに症状を悪化させる場合がありますので、無理せず暖房を使ってください。
さて、今日は最近増えている肩こりの原因、スマホ(またはパソコン)操作時の姿勢についてのお話です。
そもそも肩こりとは、僧帽筋を中心とした筋肉に首から肩にかけての重だるさや凝りを感じることを言います。症状は、首すじから背中にかけての重だるさを中心として、痛みや張り感、鉄板が入っているように固い感じ、常に重い物を背負っているなど、様々な訴えがあります。また、ひどくなると頭痛や吐き気を伴うこともあります。肩こりの直接的な原因は、「筋肉の疲労」と「血行不良」です。首や肩の筋肉の疲労や血行不良は、日常生活の姿勢やストレスなどの生活習慣にあります。では1日に1度は触ってしまうスマホ操作時の姿勢、皆さんは意識されたことありますか?
頭の重さは体重の約10分の1とも言われています。非常に重い頭を、細い首が支えてるのです。これは、首の骨「頚椎」が、緩やかに弯曲していることによって、首にかかる筋肉の負担を減らしてくれているのです。しかしスマホを見ている時、画面を下にしてませんか?顔を下にして長時間スマホを見ていると、首から肩にかけての筋肉が非常に緊張し、それはやがて緩やかなカーブを描いていた頚椎を真っ直ぐにしていってしまいます。これを「ストレートネック」と言い、肩こりや頭痛に悩まれる方の多くに見受けられる症状です。
ストレートネック予防のストレッチ方法など色々ありますが、要は簡単に続けられることが大事です。以下の3つを、肩こりに悩むスマホを使う方は行ってください。
①スマホを見る姿勢は、顔を下にしない。
②時々気付いたら、ゆっくり首を左右、上下に倒す。ゆっくり回す。
③肩甲骨のストレッチを思い出した時に1日数回行う。
③の肩甲骨のストレッチの方法
両肘を胸の高さまで上げて、胸を開くようにして、両肩甲骨を合わせます。その位置で10秒間維持して、両肘を胸の位置まで戻して合わせます。その後両拳を真上に突き上げ、両肘を円を描くように動かしてください。
それでもどうしても症状がとれない場合は薬物治療薬があります。
肩こりが出ているときは、肩周辺の筋肉が緊張し、血流も悪くなっています。この筋肉の緊張をほぐすために使われるのが筋弛緩剤です。また血流が悪くなっている部分に生じる筋膜炎に対しては消炎鎮痛薬が有効です。お気軽にご相談ください。