年末の大掃除で腱鞘炎|松本市の整形外科|鈴木整形外科

院長ノート DOCTOR-NOTE

年末の大掃除で腱鞘炎

こんにちは。師走も半ばを過ぎ、この土日で大掃除を始めた方も多いかもしれませんね。当医院で例年この時期に増えるのが、「腱鞘炎(ドケルバン病、バネ指)」です。大掃除の際、普段行わない動作を繰り返し行うことで(例えば窓を一生懸命擦ったりなど)、腱を痛めてしまうことがあります。腱鞘炎も軽いうちは良いのですが、こじらせるとひどい痛みを伴います。されど腱鞘炎といったところです。 腱は「腱鞘」というトンネルの中を通っており、腱を使いすぎると、腱と腱鞘の間で擦れてしまい、腫れを生じます。そしてさらに使い続けると、この腫れが引かず、痛みを伴ってきます。これが腱鞘炎です。腱鞘炎の治療の基本は「安静」です。もし大掃除などで同じ作業をして手首や指などが痛くなってしまったら、その部位を動かさないようにしてください。そして痛みが引かない場合は、ためらわず早めに受診してください。内服薬、貼り薬で治療可能です。しかしひどくなると、腱鞘の中にステロイド薬を直接注射することもあります。 また、腱が引っかかってポキポキ鳴ったり、カクカクしてきたら、バネ指の兆候です。バネ指は早いうちでしたら腱鞘炎の内服薬で治療可能ですが、ひどくなるとやはり注射療法になります。 腱鞘炎(ドケルバン病、バネ指)について詳しく知りたい方はこちらから、「手」の項目で「ドケルバン病」、及び「バネ指」をご覧ください。身体に現れる症状 気忙しい師走なので、どうしても病院に行くのを躊躇してしまう気持ちもよくわかりますが、痛みがある場合は、我慢せず、早めの受診をお勧めします。