保存療法(手術をせず、
まず最初に取り組む治療法)
冷却療法
痛みや腫れを軽減するために冷やす方法です。冷却パックや氷嚢を使用して、関節を15〜20分間冷やすと効果的です。
温熱療法
血行を改善し、筋肉をリラックスさせるために温める方法です。温湿布や温水浴、温熱パッドを使用して関節を温めます。温めることで痛みの軽減や可動域の改善が期待できます。
装具の使用
装具やサポーターを使用することで、関節を安定させ、保護することができます。これにより、日常生活での動作が楽になり、関節への負担が軽減されます。
理学療法士による運動療法
(リハビリ)
- 指のストレッチ
- 関節の柔軟性を維持するためのストレッチ運動。
- 筋力強化運動
- 指や手の筋力を強化する運動。
- 関節の可動域訓練
- 関節の動きを改善し、日常生活での手の使用を助ける訓練。
当院の理学療法士(PT)による運動器リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチを行います。指の動きを改善し、筋力を高め、指の機能を回復させます。また、日常生活での動作指導を行い、再発防止のために正しい姿勢や動作を習得するお手伝いをします。
患者様一人ひとりの症状やニーズに合わせたリハビリプランを提供しています。研究に基づいたアプローチと、理学療法士の専門知識を活かし、症状回復を目指します。指の痛みや可動域の制限でお困りの方は、ぜひ当院へご相談ください。
薬の服用などで症状を
軽減する方法(薬物療法)
鎮痛剤
痛みを軽減するために使用されます。一般的にはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されます。
抗炎症薬
炎症を抑えるために使用されることがあります。
ヒアルロン酸注射
関節内にヒアルロン酸を注射し、関節の動きを滑らかにする方法です。
※非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):NSAIDsはアラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、炎症の原因となる物質の生成を阻害します。(炎症の原因となる物質:プロスタグランジン類)
手術療法
保存療法や薬物療法で効果が得られない場合、手術療法が検討されます。主な手術法には以下のものがあります。
関節形成術
変形した関節の表面を修正する手術。
関節固定術
痛みの原因となる関節を固定して動きを止める手術。
人工関節置換術
重度の場合、関節を人工関節に置き換える手術が行われることもあります。
当院では、手術療法は出来かねますので必要に応じて、近隣の関連病院である信州大学病院、相沢病院、丸の内病院に紹介させていただきます。術後は医師と理学療法士が細やかな連携をとりリハビリテーションを行います。