【松本市 変形性膝関節症】階段の上り下りや立ち上がりがつらい…中高年の膝の痛み、あきらめないで!
- 院長挨拶
こんにちは!いつも院長ノートをご覧いただき、ありがとうございます。長野県松本市島立にある整形外科・リハビリテーション科「鈴木整形外科」院長の鈴木成典です。
健康維持のために、ウォーキングやハイキング、グラウンドゴルフなどの運動を日課にされている高齢者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、急な運動や疲労の蓄積には注意が必要です。良かれと思って続けている運動が、思わぬ膝の痛みを引き起こすことがあります。
さて、運動の場面や日常生活で、以下のようなお悩みはありませんか?
・「立ち上がるときや歩き始めに膝(特に内側)がズキッと痛む」
・「階段の上り下り、特に下りるときに膝が辛い」
・「正座ができなくなってきた、夕方になると膝が腫れる」
そのつらい症状は、単なる痛みではなく「変形性膝関節症」である可能性があります。変形性膝関節症は加齢に伴う変化として非常に多く、適切な対応が大切です。当院の専門的なリハビリやケアで症状を和らげるお手伝いをいたしますので、まずは当院へご相談ください。痛みをうまくコントロールしながら、これからも運動を楽しめる体づくりをお手伝いいたします。
①変形性膝関節症の原因とメカニズム
膝の関節は、太ももの骨とすねの骨が組み合わさってできており、その表面は弾力のある「軟骨」で覆われています。
変形性膝関節症は、加齢や長年の使用によってこの軟骨が少しずつすり減り、関節の滑らかな動きが失われる疾患です。軟骨がすり減ることで骨同士が直接ぶつかり合ったり、周囲の組織に過度な負担がかかったりして炎症が起き、とくに立ち上がる際や歩き始めに強い痛みを引き起こすのが特徴です。
発症にはさまざまな要因が関係しており、加齢に伴う筋力の低下やホルモンバランスの変化などから、中高年の女性に多く見られます。また、体重の増加も膝への負担を大きくする要因です。年齢を重ねるごとに発症しやすくなりますが、膝に違和感を覚えたままウォーキングをしたり、少し無理をしてグラウンドゴルフの練習を重ねたりするなど、日常的な関節周りへの負担がきっかけとなって、急に症状が現れることもあります。
②変形性膝関節症のセルフチェック項目
ご自身やご家族の症状が当てはまるか、以下の項目を確認してみてください。
- 動き始め(朝起き上がるときや、立ち上がるとき)に膝が痛む
- 階段の上り下り、とくに「下り」のときに膝が痛む・つらい
- 膝の曲げ伸ばしがしにくく、正座やしゃがむ動作が辛くなってきた
- 膝に水がたまって、腫れぼったく感じる
- 膝を動かすと「ギシギシ」「ゴリゴリ」というような音がする
これらに当てはまる場合、変形性膝関節症を起こしている疑いがあります。
③当院での診断と治療
当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診断と治療をご提案しております。
- 正確な診断: 丁寧な問診により運動の頻度や痛みの状況をお伺いし、レントゲン検査で関節の隙間(軟骨のすり減り具合)や骨の変形を確認します。より詳しい検査が必要な場合は、連携先の医療機関へご紹介いたします。
- リハビリテーション・理学療法: 当院が特に力を入れているのが、「運動器リハビリテーション」です。経験豊富な理学療法士が複数名在籍しており、単なるマッサージではなく、痛みの原因となっている動作のクセや筋力低下にアプローチする個別プランを作成いたします。温熱療法や電気治療などの物理療法で痛みを和らげながら、膝関節に重要な筋肉である大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)を無理なく鍛える運動療法や、関節の柔軟性を保つストレッチなどで、膝への負担を減らすサポートを行います。
- 薬物療法(または注射療法): 症状に合わせた内服薬や湿布などを処方し、痛みを和らげます。また、症状によっては関節の動きを助け、炎症を抑えるための関節内注射を行うこともあります。
- 手術療法: 保存療法で効果が得られない場合や、症状が重篤な場合は手術が検討されます。当院では手術は行っていないため、地域の連携病院である信州大学病院、相澤病院、丸の内病院へご紹介し、術後のリハビリは再び当院でしっかりとサポートいたします。
④放置するリスクと早期治療のメリット
膝の痛みを「年齢のせいだから」「ただの運動疲れだろう」と放置してしまうと、軟骨のすり減りがさらに進行し、O脚(内反膝)※などの変形が強くなる恐れがあります。そのまま日数が経過すると、痛みが慢性化したり、歩くこと自体が困難になってしまう可能性もあります。また、痛みをかばって歩くことで、腰や反対側の膝など、別の部位にまで負担がかかることにもつながります。
※両足のくるぶしをそろえて立っても左右の膝の内側が接せず、アルファベットの「O」の字のように外側に弯曲して見える状態
⑤ 日常生活や運動時に気をつけるべきポイント
以下の点に気をつけることが重要です。
- 適正体重の維持(体重のコントロール): 歩くときは体重の約3倍、階段の上り下りではそれ以上の負担が膝にかかります。適正な体重を保つことが、膝への負担を減らす一番の基本となります。
- 膝に負担の少ない生活環境への工夫 :歩く際は、膝への衝撃を和らげるクッション性の高い靴や中敷き(インソール)を活用しましょう。また、正座を避け、椅子やベッドを使用する生活スタイルへ切り替えることも、膝関節への負担を和らげるのに有効です。
- 太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)のトレーニング :関節に負担をかけずに筋力を保つことが大切です。痛みのない範囲で、椅子に浅く腰掛け、片方の膝をまっすぐ水平に伸ばして数秒キープする運動などを日常に取り入れてみてください。
- 痛みが強い時は無理せず安静に :運動は大切ですが、痛みが強い時や腫れがある時は無理に動かさず、膝を休ませる時間をしっかりと設けることが重要です。
- 教えて先生!よくあるQ&A
Q1. 膝に水がたまると、抜いたらクセになると聞いたのですが本当ですか?
A1. これはよくある誤解の一つです。水(関節液)がたまるのは、膝の中で炎症が起きて水が過剰に作られているためであり、抜いたからクセになるわけではありません。痛みが強い場合は、水を抜いて炎症を抑えるためのお薬を処方したり、関節内への注射を行ったりすることで、症状の緩和が期待できます。
Q2. 痛いときは、できるだけ動かさない方がいいのでしょうか?
A2. 痛みが非常に強い時期は安静が必要ですが、ずっと動かさないでいると、膝関節を支える太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)などの筋力が衰え、かえって膝への負担が増えてしまう恐れがあります。患者様の状態に合わせて、無理のない範囲でリハビリや軽い体操を行うことをおすすめしています。
Q3. サポーターはずっと着けていてもいいですか?
A3. 動くときの安心感や、膝を温める保温目的にはとても役立ちますが、寝るときや痛みが落ち着いている時は外すことをおすすめしています。サポーターに頼りすぎてしまうと、ご自身の筋力低下につながることもあるため、適切なリハビリや運動療法で筋肉をしっかりと維持していくことが大切です。
- まとめ・受診のすすめ
中高年の膝の痛みは、我慢していると少しずつ進行してしまうことがあります。「これくらいで受診してもいいのかな」と迷わず、ぜひお早めに整形外科で状態を確認しましょう。適切なリハビリとケアで、お買い物やご旅行など、痛みのない穏やかな日常生活を楽しめるようお手伝いいたします。 松本市周辺で変形性膝関節症にお悩みの方は、一人で悩まずに当院へお気軽にご相談ください。WEB予約またはお電話でお待ちしております。
詳しくはこちらから↓↓
https://suzukiseikei.reserve.ne.jp/
長野県松本市 鈴木整形外科
4.参考文献
本記事は以下の信頼できる医学的根拠およびガイドラインを参考に作成しています。
- 日本整形外科学会 変形性膝関節症診療ガイドライン2023[PDF]
https://www.joa.or.jp/topics/2023/files/guideline.pdf
- 公益社団法人 日本整形外科学会
症状・病気をしらべる:変形性膝関節症
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html

著者 院長 鈴木成典
【略歴】
東筑摩郡山形村出身
岩手医科大学卒業(昭和61年)
信州大学整形外科教室入局
信州大学病院、厚生連安曇病院、厚生連篠ノ井病院、飯田病院、県立木曽病院、相澤病院に勤務
平成11年 松本市島立に鈴木整形外科を開業
【資格・所属学会】
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ認定医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
