【松本市痛風】足の親指が突然ズキズキ痛い、赤く腫れる…その症状、「痛風」かもしれません!

1.院長挨拶
こんにちは!いつも院長ノートをご覧いただき、ありがとうございます。長野県松本市島立にある整形外科・リハビリテーション科「鈴木整形外科」院長(日本整形外科学会専門医)の鈴木成典です。
・朝起きたら、足の親指の付け根が赤く腫れてズキズキと激しく痛む
・風や衣服が当たるだけでもピリピリ、ジンジンするような痛み
・ビールや美味しいものを食べた翌日に、関節に違和感を覚えることが多い
・健康診断で「尿酸値が高い」と言われたことがある
今回は、このようなお悩みが多い「痛風(つうふう)」が起こる原因や、放っておくリスク、当院でのリハビリを中心とした治療法について詳しく解説いたします。
①痛風の原因とメカニズム
痛風は、体の中にある「尿酸」という物質が増えすぎることで起こります。尿酸は通常、血液に溶けて尿と一緒に体の外へ排出されますが、プリン体を多く含む食事(レバー、魚卵、ビールなど)の摂りすぎや、ストレス、肥満などによって血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、溶けきれなくなった尿酸が結晶化してしまいます。このトゲトゲとした尿酸の結晶が関節(特に足の親指の付け根)に溜まり、それを体の免疫細胞が異物だと判断して攻撃することで、激しい炎症と痛みが引き起こされます。
これが「痛風発作」のメカニズムです。
②痛風の症状と進行プロセス(初期〜放置した場合のSOS)
ご自身の症状がどこに当てはまるかチェックしてみてください。
初期症状(前兆):
発作が起きる前に、足の関節に「ピリピリ」「ムズムズ」といった違和感や、軽い歩きにくさを感じることがあります。
急性期(痛風発作):
突然、足の親指の付け根などが赤くパンパンに腫れ上がり、ズキズキ、ジンジンとした焼け付くような激痛に襲われます。あまりの痛みに靴を履くことも、歩くことも困難になります。
進行すると:
「痛みが引いたから」と放置して根本的な尿酸値の治療を行わないと、発作を何度も繰り返します。慢性化すると関節の変形や「痛風結節」というコブができたり、最悪の場合は腎臓の機能が低下するなどの深刻な全身疾患に繋がるリスクがあります。
③考えられる他の原因・似ている病気(鑑別)
足や関節が痛む場合、痛風と勘違いしやすい疾患もあります。
偽痛風(ぎつうふう):
尿酸ではなく「ピロリン酸カルシウム」の結晶が原因で起こります。ご高齢の方に多く、膝や手首の関節が腫れて痛むのが特徴です。
外反母趾(がいはんぼし):
足の親指の先端が人差し指側に曲がり、親指の付け根が靴に当たって痛みます。突然激痛が走るのではなく、徐々に変形と痛みが進行します。
化膿性関節炎(かのうせいかんせつえん):
関節に細菌が入り込んで化膿する病気です。早急な治療が必要となります。
④鈴木整形外科での診断と治療アプローチ
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診断と治療をご提案しております。
- 丁寧な診断と評価:診察・問診に加え、レントゲン検査や超音波(エコー)検査で関節の状態、炎症の程度を確認します。血液検査で尿酸値を測ることも重要です。なお、当院の院内にMRIおよび手術設備はありません。精密なMRI検査が必要と判断された場合は、地域の連携病院である「信州大学病院」「相澤病院」「丸の内病院」へ速やかに紹介・撮影依頼を行い、術後や検査後のリハビリは再び当院で一貫してサポートする体制となっておりますので、ご安心ください。
- お薬や注射による治療:痛風発作の激痛がある急性期は、まず消炎鎮痛剤(痛み止め)の内服や湿布などで辛い症状と炎症を和らげます。痛みが落ち着いてから、尿酸値を下げるお薬を使ってコントロールしていきます。
- 理学療法士による生活習慣指導:痛風の痛みをかばって歩くことで、膝や腰など別の部位に痛みが出ることがよくあります。当院では国家資格を持つ経験豊富な理学療法士が、痛みが引いた後のお一人おひとりに合わせたストレッチや姿勢改善、動作のクセを修正する運動器リハビリテーションを行い、身体機能の改善を目指します。
⑤今日からできる!日常生活でのセルフケア・注意点
痛風を予防・改善するためには、毎日の生活習慣が非常に大切です。
- 発作時は「冷やして高くする」:ズキズキ痛む発作時は、温めたりマッサージをしたりすると逆効果です。患部を保冷剤などで軽く冷やし、クッションなどに足を乗せて心臓より高い位置にして安静にしましょう。
- お水やお茶をたっぷり飲む:尿と一緒に尿酸を体の外へ出すため、1日2リットルを目安に水分(糖分のない水や麦茶など)をこまめに摂りましょう。
- アルコールとプリン体を控える:ビールだけでなく、アルコール自体が尿酸値を上げやすくします。休肝日を作り、レバー、干物、魚卵などの食べ過ぎには注意しましょう。
- 軽い「有酸素運動」を取り入れる:息が上がるような激しい筋トレ(無酸素運動)は尿酸値を上げてしまいます。ウォーキングなどの軽い有酸素運動を無理のない範囲で行い、適正体重を保つことが大切です。
2.教えて先生!よくあるQ&A
Q.痛みが引いたので、もう病院に行かなくても大丈夫ですか?
A.痛みが引いたからといって、体内の尿酸値が下がったわけではありません。根本的な原因である「高い尿酸値」を放置すると、再度発作を起こしたり、腎臓に負担をかけたりします。自己判断で治療をやめず、しっかり数値を管理していくことが大切です。
Q.整骨院と整形外科で迷っています。痛風かもしれない場合はどちらに行けばいいですか?
A.赤く腫れて激痛がある場合は、まず整形外科にお越しください。痛風は内科的な側面も持ちますが、関節の炎症を抑えるお薬の処方や、他の骨・関節の病気(偽痛風や細菌感染など)ではないかを医学的に診断できるのは整形外科の強みです。
3.まとめ・受診のすすめ
痛風の痛みは「風が吹いても痛い」と言われるほど辛いものですが、正しい診断とお薬、そして生活習慣の見直しでしっかりとコントロールできる病気です。「ただの足の痛み」「もう歳だから」と放置せず、松本市周辺で足の関節の急な腫れやズキズキ、ピリピリとした違和感にお悩みの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。私たちと一緒に、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう!
詳しくはこちらから↓↓
https://suzukiseikei.reserve.ne.jp/
長野県松本市鈴木整形外科
4.参考文献
本記事は以下の信頼できる医学的根拠およびガイドラインを参考に作成しています。
- 公益社団法人日本整形外科学会「痛風」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/gout.html
- 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版[PDF]
https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00476_supplementary.pdf
著者 院長 鈴木成典
【略歴】
東筑摩郡山形村出身
岩手医科大学卒業(昭和61年)
信州大学整形外科教室入局
信州大学病院、厚生連安曇病院、厚生連篠ノ井病院、飯田病院、県立木曽病院、相澤病院に勤務
平成11年松本市島立に鈴木整形外科を開業
【資格・所属学会】
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ認定医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
